G-Shock GW-520Jの電池交換をする

手元にあったソーラーセル・電波時計のG-Shockの二次電池が切れてしまったので、交換をしました。
自己所有の腕時計はこれまでも全て自分で交換をしてきたので、簡単に出来ると高をくくって作業に取りかかったのですが、意外に手間がかかりました。
以下、電池交換の作業工程の説明です。

最初に言うと、わたしはこのGW-520Jを購入した記憶も使用した記憶もありません。
た、10年くらい前から引き出しの中や仕事机の上に転がっていたことだけは覚えています。今回、作業マニュアルをネットで探しているときに取扱説明書などのpdfファイルも一緒にダウンロードしたのですが、それによると、2003年に販売が終了しています。
わたしの第一期のアウトドアに活発だった時期(1997-2005)と販売期間が重なるので、衝動買いしたものの、それっきり忘れて使わなくなったようです。定価23000円と書かれていたので、ずいぶん高額な無駄遣いでした。

もう一点、ついでに書き留めておくと、G-Shockシリーズの電池交換はモデルによって異なります
また、同じGW-520シリーズでも、ネット上で公開されていたカシオ(英語の動画)とは微妙に電池の交換の仕方が異なっていました。
マイナーチェンジを行い、内部構造がそれぞれ異なっているようです。
もし、DIYでG-Shockの電池交換を行おうとする場合、そうした微妙なマニュアルと実機の差があっても、経験と想像力でクリアーして行く能力が必要です。
それが無い方は、多少の出費を伴っても業者に依頼すべきでしょう。

GW-520Jの二次電池交換

GW-520Jはソーラーセルによって充電されるのですが、十分な発電を得られないときの対処としてボタン電池CTL1616(CR1616)を二次電池として内蔵をしています。
長期間、引き出しの中など暗いところに置いておくと内蔵バッテリーに充電が出来ないので二次電池で動作し、そのために二次電池が空になるのです。

使用する工具と事前準備の用品

精密ドライバー(+と-)大中小と最低3種類ずつ。

極細の先のピンセット、ないし裁縫針。

ボタン電池CR1616。

出来れば交換用のゴムパッキン。

作業前の注意点

G-Shockシリーズは精密な電子機器ですから、静電気に大変に脆いです。
電池交換をする際には、化維衣生地の静電気を帯びやすい衣類の着衣は止めましょう。
また、体が帯電している可能性もあるので、金属製の水道の蛇口や、金属製の机、あるいは自家用車などに触れて放電させて下さい。

G-Shockは防水防塵耐衝撃性を持ったタフな腕時計なので、内部は綺麗すっきりと思っていたのですが、電子機器の本体部分は綺麗でしたが、パッキンやネジを止める部分は大変に汚れていました。
清掃用に綿棒とアルコールを用意しておくと良いです。

これは裏蓋を外した後のネジの穴の部分。
かなり汚れているのが分かります。
せっかく裏蓋を外したのだから、この辺りは丁寧に掃除をしましょう。

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GW-520Jの裏蓋を外す

腕時計の電池を交換するのは、大抵は裏蓋を外して行います。
腕時計の種類によっては専用の工具が必要なものもありますが、大抵は身近な工具で代用がききます。GW-520Jもそうでした。

ベルトを外す

GW-520Jはベルトを外さないと、裏扉が外せません。
写真の様に、長いシャフト状の雌ボルトと、小さく短い雄ボルトでベルトは固定されて居ます。
右と左と、マイナスドライバーを当てて廻して外します。
大抵の方は、この時点で挫折すると思いますが、ベルトが外せない様なら、むしろ好都合なので、業者に持ち込みましょう。

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このベルトの止め方、外し方は、実際にはネット上で探したGW-520シリーズの電池交換関連のコンテンツにはありませんでした。
カシオのオフィシャルサイトにも、一般ユーザーのブログなどにも、ベルトは小さなネジで左右ともに固定されていると書かれていました。
わたしもそのつもりでネジを緩めようとしたところ、ネジが廻っても緩む気配が全くないので、ネジを廻しながら反対側のネジを見ると一緒に廻っているので、写真の様な構造と想像がついたので、反対側にドライバーを当てて空回りをしない様にしてから、ネジを緩めました。

ベルトは、面倒くさかったので片一方しか外しませんでした。
ただし、このやり方は慣れているわたしだから出来るのであって、一般の方は必ず両方のベルトを外して下さい

裏蓋のネジを外す

ベルトの一方を外してから、裏扉のネジを外します。
精密ドライバーの+で四隅のネジを廻します。
このとき、ネジの緩ませる順序は、対角線に行います。つまり、右上を緩めたら、次は左下、そして左上、最後に右下、と言う順序になります。
理由を言うと長くなり、このページの趣旨からも離れるので省きます。

腕時計のネジは大変に小さいので、トレーなどに置かないと必ず無くします
わたしはトレーを用意するのが面倒くさいので、精密ドライバーの蓋で代用しています。

裏扉を外すと、ゴムパッキン、うち蓋が裏蓋に固着して一緒に外れるかもしれませんが、気にせずに外してしまって下さい。

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実際には必要は無かったのですが、電池を押さえている蓋のシールも念のために剥がしました。

主な部品は外し終えたので、綿棒にアルコールをしみこませて、汚れている箇所を清掃します。
5本くらいの綿棒の先が真っ黒になりました。

GE-520Jの電池交換

電池は、CTL1616のみを使用すること、と裏蓋を開けると書かれているステッカーが見られるのですが、Amazonで検索をしたところ、CTL1616と言う電池は検索結果「o」となったので、代替え品のCR1616を使うことにしました。

CR1616は各メーカーから発売されていて、100円ショップでも手に入りますが、さすがにパチものを使う気にもならないので、7&iPBのボタン電池を買ってきました。
税込み298円です。7&iホールディングスのプライベートブランド製品は、大手優良メーカーでしか作らせない場合が殆どなので、ある程度の安心感を持って使えます。
食べ物の場合は安物でもまずかったり多少食あたりをする程度で済みますが、G-Shockの様な精密な電子機器に使うボタン電池の場合は、ある程度の信頼性も必要となります。

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電池を押さえる蓋を外すのに苦労する

裏蓋を外すまでは楽だったのですが、電池を固定している押さえ蓋の外し方が、見ただけでは分かりませんでした。
精密機械なので、ほんの僅かのテンションをかけても壊れるので、作業工程を事前に把握しておかなければ先に進めません。

ネットで日本人の書いたGW-520シリーズの電池交換のブログ等のコンテンツはいくつかあるのですが、内部構造が微妙に異なっていて参考になりにくいです。
そのとき、たまたまYouTubeにカシオが英語でですが、GW-520シリーズの電池交換の動画をアップしていることを見つけ、参照できました。
G-Shickのベルトと裏蓋の外し方、電池交換などの動画。

この動画も微妙にわたしのGW-520とは内部構造が異なるのですが、ネットで見つけた情報では唯一役立ったものでした。
日本人は自己満足でブログ等の記事を書く方が多いので、他人の電池交換に役立つ様に書く、と言う視点が欠けているのでしょう。

動画で先の細いピンセットで押さえ蓋を外しているので、類似のピンセットを購入してきて作業を行いましたが、わたしの買ってきたピンセットではまだ先が太くて、押さえ蓋の隙間にピンセットが入りません。
ピンセットの先を研いで細くすることも考えたのですが、面倒なので止めました。

ここで、発想を逆転させました。
ピンセットでつまんで外すのでは無く、ピンセットの先で、押さえ蓋の取り付け部分を外す、もしくは開けるという事に気がついたのです。
使う道具はピンセットでなければならない理由が無いことに気がついたので、裁縫用の針を持ちだして、押さえ蓋の隙間に差し込んで少しだけテンションを加えると、ポンと押さえ蓋が上に反り返りました。
成功です。
ただし、針を使うことは精密機械の取り扱いになれていない方は止めた方が良いでしょう。適したピンセットを購入して作業をすべきです。

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電池の交換

電池は爪先で取るにはやや固着していたので、ピンセットで抜き取りました。
電池を腕時計本体に入れるのは手で行いました。

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作業を終了するまで

このGW-520はネジが一本錆びていました。
使えないほどの錆ではなかったので、そのまま取り付けましたが、出来れば交換したい部品です。錆で固着する可能性もあります。

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電池を入れたら、綴がしたシールを貼り、ゴムパッキン、うち蓋を重ねます。
そして、裏蓋を閉じる前に、腕時計が正常に表示されていることを確認します。
電池を替えたので、12:00を指しているはずです。

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時計の液晶が表示をしているのを確かめたら、裏蓋を閉じ、ベルトを取り付けて作業は終了です。

GW-520Jは、電波時計なので、時刻合わせは勝手に行います。
わたしの場合、午後10時頃に作業を終了しました。表示していた時刻は00:00でした。 翌朝、8時頃にGW-520を見ると正確な時刻に修正されていました。

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